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ミシェル ウェル ベック

ウェルベックの主張は極端なようにも見えるが、世界から寛容さが失われつつあることは事実で、一面の真実をついている。 一人の男が自分の人生を振り返りながら、希望を見いだせないまま袋小路に追い詰められてゆく。. ミシェル ウエルベック『服従』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。年仏大統領選。投票所テロや報道管制の中、極右国民戦線のマリーヌ・ルペンを破り、穏健イスラーム政権が誕生する。シャルリー・エブド事件当日に発売. ウェルベックのデビュー作。次作『素粒子』で一気に名声を得るのですが、このデビュー作も、クセがすごいんです。笑 性へのものすごい執着を冒頭からトップギア開帳しちゃいます。ちなみに、デビュー作だけれども、必ずしもこれから読む必要はないと思います。. ウェルベックはこの箇所だけ、この祖母に対して熱意あふれる、真面目な描写をしている。 このミシェルの祖母というのは実に凡庸な人物であり、育児放棄したミシェルの母親にかわってミシェルを愛し、そしてミシェルを育て上げたのだった。. ミシェル・ウェルベックの変態性について語りましたが、感じていただけたでしょうか?笑 ウェルベックの視点で語られる世界を読むと、この世のすべてを見切っているかのような感覚になれるはず。読んでみないとわからないと思うので、ぜひ読んでみてください! あわせて読みたい www.

ミシェル・ウエルベック (ミシェルウエルベック) 1958年、フランス領レユニオン生まれ。世界で最もセンセーショナルな作家の一人。国立パリ=グリニョン農業学院卒業。1991年、初の著書である『H・P・ラヴクラフト』を刊行。. ミシェル ウェル ベック Amazonでミシェル ウエルベック, 佐藤優, 大塚桃の服従。アマゾンならポイント還元本が多数。ミシェル ウエルベック, 佐藤優, 大塚桃作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。. 半分がランサローテ島でウェルベックが撮った写真、残りが小説という構成の一冊。ランサローテ島の写真が注目で、どうしてこんな荒れた写真というか、孤独な写真というのか、まぁウェルベックの人間性を表した写真なんですよ。 小説はまぁ他の小説の下敷きになる要素はあるけど、取り立ててこれだけ読む必要はないかなと。どちらにせよ、1冊目で読んではいけません、むしろウェルベック好き以外は読む必要なし!. ミシェルウェルベックは、僕が一番好きな作家だ。 『セロトニン』は彼の8作目の小説。 「史上最高に暗い話」なんて囃されているけれど、そんなことはない。彼の作品はたいてい同じぐらい暗い。 ここではそんな『セロトニン』についての感想を書いた。. 本展では、フランスの現代小説家ミシェル・ウエルベックの小説『地図と領土』を補助線として参照しつつ、小説からインスピレーションを得た. 先進国ではお金はありあまる一方、性が満たされない人がいる。途上国ではお金はないが、性を提供できる人がいる。ここでトレードが成立する。。。これがウェルベックが表現する思想で、見所です。描きたい放題、描写し放題で辟易するかもしれません。笑 ポルノの影に隠れがちですが、イスラム過激派によるテロの脅威を予言的に描写したウェルベックの、『時代を映す力』を感じ取りましょう!. ウエルベック,ミシェル(Houellebecq,Michel) 1958年フランス海外県レユニオン島生まれ。国立高等農業学校卒業。20歳の頃より詩作活動を始め、91年にH.P.ラヴクラフトの評論と初の詩集『Rester vivant』を発表。.

セロトニン 著ミシェル・ウエルベック 経済学者、猪木武徳が指摘するように、民主政治と技術革新は社会の連携を弱める性質を持っている。では、現代に生きる人々が連携を取り戻すには何が必要か。. ウェルベックはこの箇所だけ、この人物に対して熱意あふれる、真面目な描写をしている。 ミシェルの祖母というのは凡庸な人物であり、育児放棄したミシェルの母親にかわってミシェルを愛し、ミシェルを育て上げたのだった。. フランスの海外県であるインド洋の孤島レユニオンにミシェル・トマ(Michel Thomas)として生まれる。 父はスキーインストラクター兼登山ガイド、母は麻酔専門医であったが、両親がはやくに幼いウエルベックの育児を放棄したため(その後離婚)、6歳のときよりパリのセーヌ=エ. 変態性がカルト的人気『闘争領域の拡大』 3.

See full list on dragonnninja. 『素粒子』はフランスの作家ミシェル・ウエルベックの二作目の小説だ。既にカルト的な存在ではあったが、1998年に発表したこの作品が大きな波紋を招き、世間に衝撃的な登場を果たした。権威ある賞であるゴンクール賞にノミネートされながら、最終的に受賞を逃したことでも話題になった. という話。.

『ある島の可能性』ミシェル・ウエルベック【訳者】中村佳子 ミシェル・ウエルベックの最新作『服従』が今秋、日本で刊行されました。近未来SFというにはあまりに生々しい直近のシミュレーションであるこの新作は、予想通り、いや予想以上に時事にシンクロしてしまい、おかげで普段は. フランスの文壇を変えた、と書きましたが間違いです。”世界の文学界を変えた”が正しい。こんなにも時代を正確に捉える作家がいるのだろうか、っていうぐらいに、”21世紀の空気”を感じさせてくれます。 その感覚は、普段我々が感じていることだけれども、常人では言葉にできない感覚です。性は自由を勝ち取って、そして競争になり、競争が歪みを生む。このあたりは『闘争領域の拡大』とも通じるテーマですが、その描かれ方が超人的。SFと科学知識のスパイスをふんだんに読者に提供しながら、哲学をメインにどっしり据えて語られつくす文庫400ページは、味わったことのない衝撃!. 眠れないので小説について書こう。 ウエルベックの小説全般に対するネタバレへの配慮はないから、もしも読みたいと思っていて、ネタばらしされるのが嫌なら、引き返していただきたい。 ミシェル ウェル ベック ミシェル・ウエルベック『服従』を読んだ。 彼は恐らく世界的に政治的な影響力を持ちうる作家なんだ. ミシェル・ウエルベックという作家をご存知の方はそう多くはないと思います。 ぼくらがフランス文学を読む時、評価の定まった古典的作品の情報はわりと手に入れやすいですけれど、新しいものの情報を手に入れるのはなかなか難しかったりもします。. 遅まきながら、正月休みを使って、施さんや、川端さんが触れていたダグラス・マレーの『西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム』(町田敦夫訳、中野剛志解説、東洋経済新報社)を読んでみました。なるほど、噂に違わぬ恐ろしい本でした。 内容については、既に川端さんが纏め.

作者のミシェル・ウエルベックは1990年代から随筆や詩集などを発表し、一部で支持を集めていたが、小説第1作の『 闘争領域の拡大 ミシェル ウェル ベック (フランス語版) 』を発表した4年後、そこで提起した問題をさらに掘り下げる形で第2作の『素粒子』を発表した。. セックスツーリズムで世界に痛烈な一撃『プラットフォーム』 6. ウエルベックの小説は、とにかく「性愛」に関する話が多い。 日本では、村上春樹が、「やれやれ。僕は射精した(笑)」みたいな感じでネタにされているが、ウエルベックも、「君セックスの話ばっかりやん(笑)」みたいな扱いになっている。 その点に関して、今作もまったく期待を裏切らない。 ウエルベックは、自己言及的なことをよくする作家でもあるが、それっぽいところを本文から引用してみよう。 なかなかに力強い宣言だ。ここまで言い切られると、もはや敬意を抱くしかない。 また、「トーマス・マン」や「プルースト」に対して言及しているシーンもあるのだが、引用してみよう。 プルーストが「びっくりするほど率直に結論づけた」ものを、ウエルベックはさらに強烈な形で言い換えている。 一部だけ抜き出すとギャグみたいだが、真面目にこれをやっているので、凄みがある。 (あと、自分はフランス語の原著を読めるわけではないし、翻訳の仕事にケチをつけたいわけでもないのだが、日本語文だけを見ても推敲が足りていないんじゃないかと思うところがある。素晴らしい作品なのだから、スピード重視で雑な仕事をせず、しっかりとやってほしかった。ただ、ウエルベックの文章はクソ翻訳だからといって魅力を失ったりはしない).

ショッキングな内容を扱っているが、知的強度は高く、「イスラムに支配されてフランスさん涙目www」みたいなものを求めている人には、合わない小説だと思う。 暴力によって何かが変わるのではなく、あくまで緩やかに、様々な利害関係が調整される形で、フランスがイスラムに飲み込まれていく。 「モアメド・ベン・アッベス」という架空の人物は、穏健派のイスラム教徒で、フランスの国立行政大学院(ENA)を出たエリートでもある。 西洋的な自由になるべく配慮しながら、イスラム教によって、様々な社会の「改善」が行なわれる。女性が家庭に入ることで、失業率が下がり、治安が良くなり、オイルマネーの流入によって財政も改善する。 数々の合理的なメリットに浸され、「納得」と「諦め」によって、かつてはフランスで栄華を極めた近代的な価値観が「服従」していくのだ。 自分は、フランスの政治や、ヨーロッパにおけるイスラム教の立ち位置など、その関連のことについてまったく知識も尺度も持ち合わせていないので、ウエルベックが描き出している状況が、どれほどのリアリティのあるものなのかは、よく判断できない。 実在の人物の固有名詞もたくさん出てくるが、その多くも、正直よくわからなかった。 ただ、「わからない」ながらも、夢中で読み進めてしまうような魅力のある小説で、話題性だけではなく、文学的な魅力がある作家なのは疑いの余地がない。. 映画化! フランス文壇を揺るがす事件といわれた問題作。年春日本公開。 人類の孤独の極北にゆらめく絶望的な愛――二人の異父兄弟の人生をたどり、希薄で怠惰な現代の一面を描き上げた、鬼才ウエルベックの衝撃作。. The Guardian, Main. ミシェル ウェル ベック ウエルベックは、『素粒子』や『地図と領土』などの数多くの名作を出しているが、哲学や文学のみならず、科学、経済、政治、時事ネタなど、膨大な知識を持っている。 また、教養主義的な感じがあまりせず、あくまで現実の問題を見据えようとしているように思う。 ニヒリズムがベースにありながらも、現実的な問題へ積極的に手を伸ばすことをやめないのがウエルベックだ。 「ここまで悲観的な人間が、ここまでの知的好奇心を発揮できるものなのか?」と思ってしまう。そして、そのような歪みがあるからこそ、文章は美しい。 かつて15年も勤めていた大学がイスラム教化したあと、主人公が再び大学へ足を踏み入れるシーンを引用したい。 「なんでこんなに悲観的なのよ」と言いたくなるが、「そういう文章が良い」のがウエルベックだ。 スキャンダラスな話題抜きにしても、読んで損はない名作だと思う。 ウエルベック『服従』の感想&レビューは以上。 当ブログでは、「おすすめの小説ランキング」も書いているので、よかったら見ていってほしい。 「小説以外のおすすめ本ランキング」もけっこう気合を入れて書いているので、以下もおすすめ!. フランス文壇を変えた傑作『素粒子』 ミシェル ウェル ベック 4. ウエルベックは、「どうやったらここまで広範な知識と興味関心を持つことができるのだろう?」というくらい、多種多様なシーンをとても繊細に描いていて、実際にかなり綿密に取材しているらしい。 例えば、主人公が親友から射撃を教わるシーン。 毒舌が含まれながらも、キャッチーな文章運びと、実直で秀逸な描写は、流石としか言いようがない。 そして主人公は、射撃を練習し、上達し、やがて生き物を撃ってみようと試みる。 狩りを通して、中世的な感覚を呼び起こそうとしてみるのだが、うまく行かず、逆に自信を失う結果になる。 そして、空のボトルを撃って発散する。 何気ない、ひとつひとつのシーンに、惹き付けられるものがある。. 自分を殺した『地図と領土』 8. イスラム教への過激発言で過激派から敵視されていたウェルベックですが、この小説もものすごい。極右かイスラムか、という究極の選択を迫られた時、あなたならどちらを選びますか? この小説ではイスラム政権が誕生する近未来が描かれています。 この本の恐ろしさは、 荒唐無稽なように見えて、本質を徹底的に捉えているところ。要するに、ハチャメチャな設定なんだけど、むちゃくちゃリアルなんです。小説の中の方が現実だって感じられる末恐ろしい作品!.

映画『ある島の可能性』 ミシェル・ウエルベック監督、フランス、年; 出典 編集 ^ a b c ミシェル・ウエルベック 『素粒子』野崎歓訳、筑摩書房、年、349-352頁。 ^ Davies, Lizzy (8 September ). ミシェル・ウエルベック (ウエルベック,m) 1958年生まれ。現代フランスを代表する作家。長篇『素粒子』がセンセーションを巻き起こし、世界各国で翻訳される。ほかに『闘争領域の拡大』『ある島の可能性』など。最新作『地図と領土』でゴンクール賞受賞。. ミシェル ウエルベック『素粒子』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約299件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。. イスラム批判がきっかけで暗殺対象として狙われ警察の保護下へ 2.

世界的人気を誇り、日本でも既に7冊が翻訳されている、フランス人ベストセラー作家ミシェル・ウェルベック。 過激な言動が行き過ぎて、”イスラム過激派に暗殺される恐れがある”、として警察の保護下に置かれたりもしました。事の顛末は下記wikiの引用より。 これだけ人を苛立たせたり、話題になったりするということは、小説にとてつもないパワーがあるはず。実際、読んでみるとものすごいパワー!あと変態性が極まってる。笑 この記事ではミシェル・ウエルベックの過激な7作品のおもしろさを、過激ポイントとともに紹介します! 目次 1. ミシェル・ウエルベック : 1958年フランス海外県レユニオン島生まれ。国立高等農業学校卒業。20歳の頃より詩作活動を始め、91年にH・P・ラヴクラフトの評論と初の詩集『Rester vivant(生きて在りつづけること)』を発表。. ミシェル・ウエルベックの新刊『セロトニン』は、巨大生化学メーカーを退職した男・フロラン=クロード・ラブルストが、過去の女性たちへの. 服従 著ミシェル・ウエルベック 途方もない冗談だ。 けれど、気むずかしげな表情で語るユーモアを笑うのは難しい。ウエルベックはそんなふうに小説を書くが、また一方で、これはぞっとするほど怖い話である。. 287。訳は筆者が一部変更した) 「キャプトリクス」は、生を騙しながら生きることを可能にしてくれるものの、幸せをもたらすものではない。.

次作への助走の中に見える変態性『ランサローテ島』 5. 「セロトニン」とは、「自己承認と他者承認に結びつくホルモン」と作中で説明されている。 主人公は、精神科医にかかり、「キャプトリクス」というセロトニンの分泌を増加させる新世代の抗鬱剤を服用することになる。副作用として性欲がなくなり、不能になる。 主人公は40代男性。フランスの上流階級に属し、金にも困っていないが、救いのない思いに捕らわれていて、抗鬱剤を飲み続けることになる。 本作には、主人公のガールフレンドとして、日本人女性の「ユズ」が登場する。そして、日本文化や、日本人女性をディスるような内容がけっこう多かった。(もっともウエルベックは、日本に限らず、様々な国の文化をディスっている。その矛先はもちろん、自国フランスや、自分自身にも鋭く向いている) ウエルベックの日本についての理解がなかなかに面白く、少し引用してみる。 主人公は、「ユズ」と付き合っているから、日本について長時間話すことができるのだ。そして、日本については誰も何も理解していないから、適当に話しても反論されないのだとか。 「ユズ」は、主人公より20歳くらい年下の(金目的の)ガールフレンドで、これまた酷い女なのだが、あることをキッカケに主人公は、「ユズ」との連絡を一切断って、逃げるように旅に出る。 そして、過去に経験を持った女性を懐古しながら、実際に彼女たちに会いに行ったり、かつての親友の元におもむいたりする。 まるで死ぬ前の準備をするように。. 暗殺ターゲットへの引き金を引いた『服従』 9. Amazon Advertising 商品の露出でお客様の関心と 反応を引き出す: Audible(オーディブル) 本は、聴こう。 最初の1冊は無料: アマゾン ウェブ サービス(AWS) クラウドコンピューティング サービス. ミシェルのつくった概念をプラグマティズムに移行するハブゼジャックのようには、ウェルベックはなれなかった。 ブリュノは反面教師でしかなく、あとは ウェルベック とは関係のないところで自らの思想を実践にうつすしかない。. フランスで最も名誉のある文学賞と言われるゴングール賞受賞の傑作小説!ゴングール賞は古くはプルーストも受賞しています。 アートとマネーあるいは芸術性と市場性は両立できるのか、芸術の追求とはどういうことなのか、などが語られており、いつもよりも深遠な文学らしさがある作品です。純文学が好きな方はこちらが良いかも。もちろん殺人はあるしウェルベックらしさは失われてはいませんのでご安心を。 ちなみに、小説内でウェルベック自身が出てきます。お楽しみに. 年5月4日、仏作家のミシェル・ウエルベックが、パンデミックがはじまって以来、はじめてコロナ禍についての文章を公表しました。原文は仏ラジオ局「France Inter」に掲載(第三者によって朗読された音声もしばらくは聞けます)。すでにどこかで翻訳されているかもしれませんが、以下.

ある種の文化的な侵略に対して、「過激に抵抗する」という方法もあるはずだ。 しかしウエルベックは、ヨーロッパ的知性の死を受け入れ、大きな流れの中を、「諦念」とともに生きる人物を描く。 キャッチーな設定にしたいというあざとさはあるかもしれないが、そのようなテーマを、自分の感性でうまく処理しているように思う。 内省的な描写が多く、そこに惹き込まれてしまう。 冒頭では、ユイスマンスとともに青春を送った研究者が、「オワコンになった文学」を懐古するのだが、その筆致には文学への愛が溢れている。 「最近の文学はつまらない」というのは、日本のみならず世界的な共通了解だが、ウエルベックの書く文章は面白い。 ウエルベックは、19世紀の作家ユイスマンスを研究者する主人公を通して、時間を超えた魂の触れ合いこそが文学の価値なのだと述べる。 わりとスキャンダラスな内容を期待していたのだが、冒頭からこういう文章を持ってこられて、なぜか背筋を正すような気持ちにさせられた。. ひきこもりこじらせ男がキモイ『ある島の可能性』 7. ウエルベックは、大学時代に学んでいたからか、農業に関して特に造詣が深いようだ。 主人公も、農業大学出身のエリートで、ある種の使命感を持ちながらも、自由貿易の前に敗北してしまう。 以下の引用は、エルブーフの工業地帯にある、大規模採卵養鶏場のシーン。「フランスでも最低の場所の一つ」の描写。 主人公は、西欧の社会に絶望感を抱く。 自由化が進む一方で、規制が厳しくなり、どこもかしこも禁煙が進んでいく中で、あえてごみの分別をせず、タバコを吸い続ける。 主人公は、別れてから長い時間が経ってもなお、「クレール」という女性に愛情を寄せているが、そこにも常に絶望が漂っている。 ウエルベックが投げかける「西欧では誰一人幸せにならず、わたしたちは幸福をかつて存在した夢とみなさなければならない」を、どう捉えるかだが、ここまで徹底的に虚無的で悲観的であることは、間違いなく才能だと思う。 日本では「太宰治」なんかが似たような位置づけとして受け入れられているように思うが、ウエルベックの小説は、日本人の作家にはないスケールの大きさがあるように思う。 個人的には、めちゃくちゃ良い小説だと思ったし、ここまで優れた現代文学に出会えるとは望外の喜びだった。 純文学が好きな人、最近の現代文学に失望している人で、まだウエルベックを未読の人は、読んでみて損はないと思う。 本書の「翻訳者あとがき」で知ったのだけど、ウエルベックは、年に中国出身の若い女性と結婚しているらしい。 最新作のすぐあとで気が早いかもしれないが、若いアジア人女性との結婚が彼の作品に何をもたらすのか、次回作にも期待したい。 ミシェル・ウエルベック『セロトニン』の感想&レビューは以上。 当ブログでは、「おすすめの小説ランキング」や「小説以外のおすすめ本ランキング」なども書いているので、よかったら以下も読んでいってほしい。.

『服従』は、イスラム教徒がフランスの大統領になった年の近未来を描く小説だ。 ウエルベックは、実在の人物や商品などを小説内に積極的に取り入れる。 「マリーヌ・ル・ペン」という、実在する国民戦線(フランスの右翼政党)の政治家が作中に登場する。彼女は、本書発売後の年の選挙でも支持を伸ばし、「マクロン大統領」には敗れたのだが、フランスにおいて過激な右翼政党が支持を集めたことが話題になった。 ウエルベックが描く近未来では、「モアメド・ベン・アッベス」というイスラム同胞党の代表と、実在する国民戦線代表の「マリーヌ・ル・ペン」が、総裁選で一騎打ちをしている。 「イスラム」か「右翼」のどっちかを選ばなければならないという、リベラル的な知識人からすると耐え難い状況が舞台。ただ、そのような状況に対して、何らかの反発や運動が起こるのではなく、「諦念」が漂っている。 選挙はイスラムが勝つのだが、男女共学の廃止、公教育のイスラム化、一夫多妻制など、近代的な価値観に逆行するような政策の数々が実施される。 主人公は、ユイスマンスの研究で博士号を取得した大学教授で、無神論者の40代男性。 大学教授を続けるには、イスラム教に改宗する必要があるのだが. ミシェル ウェル ベック ミシェル・ウエルベック/&39;57年フランス領レユニオン島生まれ。 &39;98年『素粒子』が世界的ベストセラーに。 『ある島の可能性』『地図と領土』他. "Houellebecq fights off claims of plagiarism in new novel". フランスのミシェル・ウェルベックの『地図と領土』というやつ。 現代の海外小説で、翻訳されたのは全部読んでいる唯一の作家だ。 なんでだろう? どうやら私は、もっともっと絶望したいようだ。 あなたが”世界の終わり”というワードで思い浮かぶのは何ですか? バンドの”Sekai no Owari” 村上春樹”世界の終わりとハードボイルドワンダーランド”? ミッシェルガンエレファントの名曲”世界の終わり” ウェルベックが描くのは、大切なものが失われてしまった世界です。古典的なSFが描く、壮大なスケールの絶望ではなく、人間の本質的欠陥に迫るような小説です。.

ミシェル・ウェルベック Michel Houellebecq ミシェル・ウェルベック(本名ミシェル・トマ)は、1958年2月26日、フランスの海外県マダガスカル島の沖にあるレユニオン島に生まれました。. See full list on quercuswell.